ケーススタディ4

二つのベースプラスいくつかのゲヤ

敷地は、角地で比較的広い土地。6mベースを二つずらして配置し、南と北に性格の異なる庭を実現しました。北庭には客室(和室)を凸らせることで窪みをつくり、囲まれた感じを高めています。
道路に面した南庭には塀を設けず、目隠し代わりのデッキを置いて、インナーの草庭とアウターの樹木庭に分け、町角を樹木で埋める工夫をします。建物をネガ、空地(庭)をポジに転換させた好例です。

「ずらす」と「凸る」併用の効果

「ずらす」ことにより、南北に性格の異なる庭が生れます。さらに「凸る」ことによって、北庭を囲まれた空間性に高めています。

ここに生まれる外部空間の種類

北庭(順光の庭)/客室と広間に面する落ち着いた庭になっています。
南庭(光庭)/道路に開いたセミパブリックな庭。
デッキ/道路から視界を半分ふさぐ役割を持ちます。
パーゴラ/デッキ上に半戸外的な外部空間をつくる。
物干デッキ/塀で目隠しされたプライベートな作業スペース。

採用されたパタン

ずらす
凸る

採用されたベース
● 6m×6m (広間)
● 6m×6m (寝室・水廻り)

採用されたゲヤ
● 3m×4m (客室)
● 2m×6m (玄関・階段)

追加した補助部品
● カセットキッチン
● 屋外デッキ
● 目隠し塀